よくある質問 Q&A

壁用ステンブレースシステム

  • Q1.

    大臣認定取得の柱芯間寸法と異なる場合、倍率はどのように考えたらよいのでしょうか?

  • A1.
    大臣認定取得の柱芯間寸法以外につきましては、岐阜県立森林文化アカデミーにおける試験結果がございます(下表)。認定値と試験結果から安全側となるように倍率を設定して下さい。

  • Q2.

    低減係数αとは何でしょうか?

  • A2.

    壁倍率の算定にあたり、指定性能評価機関が定める係数で以下の4要因から決定されます。

    1. 用途に関する要因(屋外に常時さらされているかどうか等)
    2. 耐食性に関する要因(水分や電食による腐食等)
    3. 施工性に関する要因(職人の技能や工具による金物留め付け状況のばらつき等)
    4. 工学的な判断(他の筋交いや合板仕様壁に対応できる変形性能があるか)
    壁倍率 = 短期基準せん断耐力×低減係数α÷(試験時柱芯間寸法×1.96kN)

    コボットの場合、を考慮して低減係数α=0.9と判断されています。
    (短期基準せん断耐力等の詳細値は、性能評価書又は試験報告書をご参照下さい)

  • Q3.

    階高(土台芯~梁芯)が2730mmではない場合、倍率はどのように考えたらよいのでしょうか?

  • A3.

    2700~3000mmの間でしたら、認定値を適用できると考えます。
    前記高さを下回ったり、上回ったりする場合は、何らかの低減又は割り増しを行って安全側の設計となるようにご配慮下さい

    ※一般社団法人 日本建築学会刊行「木造住宅の耐震診断と補強方法」の質問・回答集P48に耐力壁の階高に関して、下記のように記載されています。

    耐力壁の高さに関する規制は法律、政令、告示のいずれにも示されないが、通常の建築物の階高に相当する壁高さ想定して建築基準法施行令第46条第4項表1や昭和56年建設省告示第1100号の軸組の倍率は設定されていることはいうまでもない。(中略) 具体的にいえば、2700~3000mm程度の高さを想定しており、これを超えたり、下回ったりする高さの壁を耐力要素としてカウントしたい場合には、何らかの低減、もしくは割増しなどを行って安全側の設計となるように配慮すべきである。

  • Q4.

    コボットの壁倍率は、告示1460号表3(い)~(ぬ)のどれに対応しますか?

  • A4.

    下表の通りとなります。

  • Q5.

    コボット本体の長辺側を土台に取り付けた場合、大臣認定仕様内と認められるのでしょうか?

  • A5.

    大臣認定仕様は、短辺側を土台へ固定した場合のみとなります。

    ※認定値ではありませんが、長辺側を土台へ取り付けて試験をした場合、壁倍率3.02(低減係数α=1.0)を得ています。
    試験結果詳細は、別途お問合せ下さい。

  • Q6.

    床勝仕様においてコボットを合板上に取り付けた場合、大臣認定仕様内と認められるのでしょうか?

  • A6.

    大臣認定試験は床勝仕様で実施しておりませんので、コボット本体取付部分の床合板を切り欠いてコボット本体が土台と密着固定されるようにして頂く必要があります。

    <参考>床勝仕様における倍率は、岐阜県立森林文化アカデミーにおける試験結果がございます。

    試験仕様
    床合板t30 N75@150留め
    ステンコーチスクリュー長さ120mm(標準85mm)。
    試験結果
    壁倍率2.93 (柱芯間距離910mm 低減係数α=1.0)

    詳細は別途お問い合わせ下さい。

  • Q7.

    他の耐力壁(合板等)と併用した場合、倍率はどのように考えたらよいのでしょうか?

  • A7.

    建築基準法施行令第4 6 条第4 項表1 に掲げる壁(ただし、筋かいを除く)と併用する場合は、
    5を限度としてそれぞれの倍率を加算できます。

  • Q8.

    コボットステンブレースシステムの基準耐力、剛性の値を教えて下さい。

  • A8.

    下表の通りとなります(性能評価書から算出)。

  • Q9.

    耐火被覆が必要な物件(木造3階建等)で、コボットを表しで使用しても問題ないでしょうか?

  • A9.

    コボットは法定不燃材料ですので、コボット自体への被覆措置は必要ありません。
    しかし、耐火被覆を施した梁や柱の上へ直接コボットを取り付けますと、所定の耐力を発揮できなくなる恐れがありますので、梁・柱・土台へコボット本体が直接留め付けられるように、適切に処置して頂く必要があります。

  • Q10.

    窓台の下にコボットを取り付けた場合、壁倍率はどれくらいになるのでしょうか?

  • A10.

    窓台高さ984mmとして社内試験を実施した結果、壁倍率=1.0(低減係数α=1.0)を得ています。
    試験結果詳細は、別途お問合せ下さい。